星座は季節商品。 [天文]

いえいえ、売り物ではないんですが。
星座を見るには「適した季節」というものがあります。

例えば今の季節ならやっぱり泣く子も黙る?オリオン座。
明るい星が多く、大きなサイズで、比較的整った形をしているせいでしょうね。
これから春に向けて、だんだんと沈む時間が早くなっていきます。

代わりに春の星座がそろそろ出番!とばかりに上がり始め、真夜中にはすでに選手交代、
空高くにどどーん!と獅子座、乙女座が姿を現しています。

そして明け方にはオリオンの仇敵、サソリがそろりそろりと上がってきます。
オリオンにとっては最も恐ろしい敵、慌てて西の地平線から姿を消してしまいます。


さて、なーんで星座は季節ごとに見えたり見えなくなってしまうんでしょうか?


答えはとっても単純です。
単純ではありますが、わかりやすいかどうかは・・・?


私たちの住む地球が太陽の周りをまわっているから。
これが答えです。
だいぶ説明が足りていませんがw

星座を構成する星たちは、近いものでも数光年先、遠いものなら数千光年以上先に存在しています。
ちなみに地球と太陽の距離はざっくり1億5千万キロ。
この距離を1天文単位(1AU)と呼びます。
準惑星となった冥王星までの距離がざっと40AU(遠い方)。

1光年はざっと6700AUもあります。
太陽以外の恒星までがいかに遠いか、何となくでもご理解いただけたかなぁ?



冬は、

1.夏の星座たち ⇐ ⇐ 太陽 ⇐ ⇐ (昼) 地球 (夜) ⇒ ⇒ オリオン座

  この時は夜、オリオン座を見ることができます。
  その代わり、夏の星座たちは見えません。
  昼の間には空に出ているのですが、太陽の光が邪魔となり、夜には沈んでしまいます。
  =夏の星座は常に太陽と主にある、ということです。




これが夏になると、

2.オリオン座 ⇐ ⇐ 太陽 ⇐ ⇐ (昼) 地球 (夜) ⇒ ⇒ 夏の星座たち

  この配置になってしまうとオリオンをはじめ冬の星座は1.とは逆にいつも太陽と共にあるので、
  見たくても見えない状態になります。

ということは、春には夜空に春の星座が輝き、昼間には秋の星座が空にあるため見ることができない、
秋にはその逆に、秋の星座を見られるけれども春の星座たちはみられないんですね。


実際には一晩中、星空を観測しているとほぼ3つの季節の星座を観られます。
全部とはいかないけれどね。

次回はオリオン座つながりで、オリオン座の周囲の星座のお話でもしましょうか?
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